世界機関では避妊処置をしていないにも拘らず、1年以上の間、妊娠しない事を不妊と定義しています。生活していく上でのパートナーと結ばれ、結婚した後にいざ子どもを作ろうとしても1年以上も子どもを授かることができない事はとても辛い事です。
<不妊の原因>
不妊には様々な要因がありますが、主な原因は食生活を含めた生活習慣やストレスなどが挙げられます。特に食生活や運動不足で肥満体質になると不妊になり易いと言われています。肥満になると身体が重くなり、普段の生活を送るだけでも大変になります。体を動かさない為に筋力の低下や血行の不良を招いてしまいます。その事が不妊の要因の1つだと言われています。また肥満なると多嚢胞性卵巣症候群という症状に見舞われます。多嚢胞性卵巣症候群になると排卵が正常に起きなくなり、このことも不妊の原因の1つです。
<漢方医学では>
漢方医学の世界では生命が宿る事には腎が関係しているという話があり、腎臓の機能が低下する事で不妊になるという考え方があるそうです。腎機能の衰えの原因は食生活の乱れや冷たいモノを摂り過ぎたりして消化器官を冷やしてしまう事で生じます。冷えの症状の改善には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が効果的です。当帰芍薬散の作用で生理不順を整え、冷えを改善します。そして消化器官の冷えや気力の回復に補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの漢方を用いることで全体的な活力アップに繋げていきます。肥満体質による不妊には防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が効果的です。発汗作用や水分の循環を促す作用もあるので肥満体質を改善することができます。
<葉酸サプリ>
こういった漢方による不妊体質の改善がある一方で、葉酸サプリも不妊に効果的のようです。葉酸は男性の場合の不妊要因である精子の染色体異常を改善効果が期待できます。女性の場合は子宮の内壁を丈夫にして精子が子宮内部に入り易くする効果が期待できます。それだけではなく、厚生労働省は妊娠以前の1か月以上前から妊娠後の3か月目までの女性に対して、葉酸を食事以外の方法(栄養補助食品など)で400㎍の摂取を推奨しています。これは神経管閉鎖障害という妊娠中に体内の赤ちゃんに対して起こる先天性の疾患を予防する為です。神経管閉鎖障害になると流産や死産の可能性がある他、生まれてきたとしても生涯に渡って障害に苦しむことになります。そう言った疾患の予防の為、そして妊活の為にも葉酸サプリはとても重要なアイテムです。不妊は子供が欲しい方には大変つらい事です。上記に上げた不妊対策で体質を改善し、妊娠に至ることは十分可能です。健康な体質になり良い妊活をしていく事をお薦めします。